歌:柴咲コウ
作詞:柴咲コウ
作曲:市川淳
期待を募らせていた
未来を意識していた
まっすぐ歩いていける…
現実は遠すぎた
もう還れない、
時間に阻まれ
地面を思いきり蹴りあげた
着地したら君のいた頃に
戻ってないかな
重ねた胸の音に
多くを求めた
ねぇ、だけどほんとは
何が欲しかった?
陽の入らない部屋で
交した約束
欠片も残っていない
もう君はいない
腕 空回り 背中丸めた
そびえたつ塔の横で
確かな存在 明示す
心がぐらりと揺れる
これが 朝なのかと
夕陽のような太陽を見て
始まりと終わりの近さを
肌に感じながら
脳の裏側、まだ夜中
重ねた口唇と
触れ合う体温
絡ませた指たち
何を欲しがった?
翳りだした廊下で
交した約束
突きつけた焦りが
また顔を見せた
今の私を燃え上がらせた
『きっと君は 私を裏切るだろう』
そう思っていればいざそのとき
楽だったじゃないか
歯がゆい恋は一度でいいと思うのに何故
動き始めてしまったのだろう
今夜また―
先走る現状と
付き纏う過去の
あいだで生きてゆく
それが明日になる
重ねた胸の音に
居場所を求めた
ねぇ、だけど私は
何処へ向かってる?
胸 高鳴って 背中を向けた
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