歌:宮城まり子
作詞:菊田一夫
作曲:宮城秀雄
私の生まれは東京の蒲田
煙突の煙がまっくろけの町で
お父ちゃんの商売は
アルミニウムの工場の社長
美人の母ちゃんは音楽学校の卒業生
「アルミニウムと音楽学校が一緒になって
そうして生まれたのが私です。
(オギャー オギャー)皆さん、これが私の産声です。
とても魅力的でしょう。栴檀は双葉より芳し、って。
ウフフ。でもね、私が生まれたときは、
うーん、実は泣かなかったらしいんですの」
まり子は生まれた 逆さで生まれた
足から先に この世に生まれた
だけども泣かない月足らず
そこで産婆は まり子のお尻を
ピチャピチャ叩いて無理に泣かせた(オギャー)
そのあとで ガラスの箱に入れました
二人の母ちゃんは 夜寝るときも 起きてるときも
枕元のレコードで シューベルトの子守唄
「いい子ね、お寝むりなさいよ。ホーラね、
よしよしよしよしよし ホーラ、よしよしよし。
いい子ね 楽しい夢をごらんないよ、ホラ。
大きくなって。よしよしよし」
いつもやさしい愛の歌 いつも聞かせてくれました
あの星の降る夜に 母ちゃんは
遠いお国にいったけど 瞼に残る母の姿
胸にしみつく あの歌声
母が残した あの歌が 二人の心にしみついて
兄と 妹の
ミュージック ミュージック ミュージック
人の世の 荒波を 楽しく 悲しく 唄う
ミュージック ミュージック ミュージック
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