歌:山内惠介
作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正
握りしめてる 剣ひとふりに
冴えよこもれと いいきかす
なんでつかめぬ 芝居のこころ
意地が男が 段平が
そっと泣いてる 舞台裏
「先生、出来ました。これが先生の好きな
リヤリズムの立廻りだっせ」
月もささない 露地裏長屋
呑んで悪態 つく俺に
質屋通いも 慣れたと笑う
可愛い女房の やせた肩
胸じゃすまぬと 詫びている
「なに、女房が危篤やさかい、帰れ、沢田先生、
わての女房はタテだす。立廻りだす。
こんな立廻りのない芝居やめて、もっとタテのある
芝居やりまひょ。
立廻り、それがわての生命だ、段平の生命だっせ」
あれは段平 ど阿呆阿呆
何と云わりょと 構やせん
生きてくれろよ 工夫の殺陣よ
檜舞台の 花蔭に
殺陣師一代 名を残す
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