歌:小野和子
作詞:野沢 冬子
作曲:岡千秋
お上の風は 冷たくて
いとしい人を 苦しめる
むごい仕打ちだ 解き放さねば
やるぞ この身を 銭にすればいい…
おんなが命を賭けたとき
夜霧にまぎれて ふるさと棄てた…
(セリフ)「お役人さま。それは最後の喰い物です。
それまで取りたてないで下さい。お願いです。」
…あれから水ばかり…もう、死ぬしかない。
わが子の首に手をかけたとき、
「かあちゃん 死ぬのいやだ。」
オオ、ごめんよ。許しておくれ。
こうなれば生きる道は、ただひとつ。
わたしが、旅篭で女郎になればよい…
身を刺す風が 吹き荒び
貧しい人を 凍えさす
またも鞭うち 稗まで奪う
むごい 地獄だ 死なせてなるものか
乳房に晒布を ぎゅっとまき
夜霧にまぎれて ふるさと還える
(セリフ)五尺五寸を一間にして検地だと。一間は六尺だ。
五寸もごまかし、年貢米を、しぼりとるのか。
弱い者をどこまでもいびる役人ども、もう許さねえ。
こんな事になろうとおもい、やくざ武芸を仕込んでおいた。
お命頂戴。必殺献上。
はんぱな風となめるなよ
抜いた長脇差 一ッ二ッ三ッ
百姓の恨みを晴らす
覚悟 根っこを追い詰めとどめ刺す
おんなが命を賭けたとき
夜霧にまぎれて ふるさと永遠ば
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