東風 ぽろぽろ 歌詞

歌：東風

作詞：東風平高根

作曲：東風平高根

私小さい頃から随分と負けず嫌いだった
何をする時も絶対一番じゃないと気がすまなくて
ある日ある時私は運動会のリレーのアンカーで
バトンを受け取ってがむしゃらに腕を振って走った
大声援が聞こえていたキラメク秋空の下
突然私足がもつれて派手に転んでしまって
そのせいで私のクラスは一番ビリだった
みんなが慰めてくれたから余計に悔しくて
ぽろぽろぽろぽろ 涙流して泣いた

私にも彼ができて夢中になってた高校生の時
二人の愛はいつまでも続いていくと疑わなかった
なのに彼は違う女との間に子供ができたと言って
涙1つも見せないで私の前から消えた
「あんな奴忘れてしまえ」口々に言われたけど
私にとって生き甲斐だった彼を失うことは
考えることができない信じることができない
いつかまた私のもとへ必ず帰ってくるから
私ぽろぽろぽろぽろ 涙流して泣いた

お礼もお詫びも言えない突然の別れがあることを知ったのは
それからしばらく経って私も大人になって
いつも相談相手になっているはずの私の友達が
自殺を図りこの世を去ったと電話が入った
私固まって真っ白になって何が起こったかわからない
とても不器用で悩みを抱えてだけど必死に生きてたの
薬と恋に溺れてたった孤独で逝った
私があげたワンピース 最後に着ていたって…
ぽろぽろぽろぽろ…
涙を流す度に心の中で生きていく人がいる
流した涙は消えることなく心に深く溜まっていく
歳を重ねてしわを増やして思い描いてた人生から
遠ざかっていくから私達はささやかな幸せを願う
今日もまた空を見上げて誰かを思う度に
心の中の涙の泉で手を振る人たちがいる
私を励ましながら私を悲しませている
私を弱くさせながら私を強くさせている
だから ぽろぽろぽろぽろ 涙こらえながら
私 ぽろぽろぽろぽろ 涙あふれている