作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也
啼くのは鴉か
魂迎鳥か
凌霄花も
燃える道行
人の闇路も
此処より過ぎれば
憂き世の誰も
追っては来られぬ
主様 お手を
針の孔ほども
ありゃせん後悔は
人でなしの恋
野垂れてござれ
がしゃ髑髏
三千世界を
刹那に生き抜き
非道を潜った
ふたりにゃ地獄も極楽
すべて捨てて 禍夢の中
さあ入らんか
その肩を撫でる
濡羽色羽織
背で 風孕み
闇に舞う 闇
巡り合うたら
命の崖端
確と繋いだ
指の先にだけ
巡る 生き血
罵れ女衆
日の当たる場処で
胸を抉るよに
惚れ貫く悦びも持たず
十万億土は
死んでも遠くあり
外道の棲処は
子飼いの毒蛇も蜜猫
纏いついて
漏れる邪念を
たんと舐め取れ
針の先ほども
ありゃせん未練は
人で在りし日よ
野垂れてござる
がしゃ髑髏
三千世界を
刹那に生き逝き
非道の限りの
ふたりにゃ地獄も極楽
すべて忘れ 禍夢の中
さあ暮らさんか
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