歌：ズクナシ
作詞：ズクナシ
作曲：ズクナシ
お皿の上には オレンジの皮がひとつ
君は何を 感じるだろうか――
縞模様の先 光る青
一斉に渡る 足音の群れ
雑居ビルの陰くぐり抜け
細く長い道へ逃げる
ほどけた靴ひものために
つかれた体折りたたみ
結んで ふと 見上げると
忘れてた季節がたっていた
空には オレンジのピールがひとつ
浮かんでるわ 浮かんでるわ
あまりにも 夕焼けはマーマレード色
思い出すわ 思い出すわ
麗しき夏の残り火よ
つやつや輝く柿の実
目を回し動けないオニヤンマ
並んで歩いた線路跡
八つ切りオレンジの皮を
口にはめて「にやり」笑う顔
おどけてみせる君がいる
あの頃にまた 帰りたくなる
空には オレンジのピールがひとつ
浮かんでるわ 浮かんでるわ
あまりにも 夕焼けはマーマレード色
思い出すわ 思い出すわ
暮れ行く夏のひとかけら
懐かしい景色連れてくる
ほら このオレンジも あの日の君の
手を引いて 連れてきたでしょう?
空には オレンジのピールがひとつ
浮かんでるわ 浮かんでるわ
あまりにも 夕焼けはマーマレード色
思い出すわ 思い出すわ
オレンジの色した月か
月のかたちしたオレンジか
わからないけど浮かんでるわ
浮かんで笑ってるわ
君みたいに
思わず買った帰り道
袋の中には
あまい甘い まるい丸い 月
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