ガバチョ(藤村有弘)/ドタバータ(千葉信男)/キッド(藤田淑子) 霧の港のシューシャインボーイ 歌詞

歌：ガバチョ(藤村有弘)/ドタバータ(千葉信男)/キッド(藤田淑子)

作詞：井上ひさし/山元護久

作曲：宇野誠一郎

(ガバチョ)霧の港のシューシャインボーイ
リンゴのようなほっぺたを 赤い夕陽に染めながら
みがく姿のいじらしさ
あたしゃおもわずガバと抱きしめて
坊やの家族はどうしたの?
(キッド)ケッ 港のカモメに聞いてみな
カモメはきっと答えるさ
(ドタバータ)私はカモメ この子は一人
(ガバチョ)おーおー 坊やのパパはどうしたのさ?
(キッド)おいらの父ちゃん海にいる
去年の冬の終わり頃 海に出たまま帰らない
父ちゃん死んだってみんなが言うが
オイラ父ちゃん待ってる
(ガバチョ)あーあー 泣けちゃうね この話
どうかね坊や どうだろうね 私の息子にならないか
二人で楽しく暮らそうよ きっと幸せにしてあげる
(キッド)ケッ 父ちゃんきっと生きてる
オイラがここにいるかぎり
父ちゃんきっと帰ってくる 父ちゃん帰ったその時に
オイラがいなけりゃ寂しがる 父ちゃんきっと寂しがる
(ガバチョ)あーあー 父ちゃん思う子の心
わたしゃ思わず あっあっ もらい泣き
(キッド)ケッ めそめそしないで金くれよ ドタ靴光ったろ
(ガバチョ)あーこりゃしまったすいません
財布を船においてきた
(キッド)ケッ おいらにゃ父ちゃんいなくて
その上おじちゃん騙すのか
これじゃおいらはすっからかんのかん
(ガバチョ)私の目にも涙がピカチョ
涙拭く手で小切手切って
何百万の大金をそっと握らし去っていく
心優しきわたくしです

あーこれやこれ 霧の波止場のロマンス
心優しい私とけなげに働く少年の 愛と涙の物語