作詞:秋田ひろむ
作曲:秋田ひろむ
臆病者ほど人を傷つけると言うなら 一番臆病なのはこの世界なのかもしれない
優しい奴ほど背中を丸めて歩く 腹いせにこの都会を踏んづけて歩く
時代は変わっていくのではなく吹きすさぶのだ 向かい風に逆った奴らは行っちまった
息を止めた憐れな孤独の悲しみ共 空元気が繁華街に反響して空虚
価値観も善悪も 多数決で決まるなら
もしかしたら 生まれる場所を間違えたのかもな
もういいよ いいよ この部屋は世界の隅で
機会を今かと、窺うには丁度いいかもしれない
賛成か 反対か 是非を問う 挙手を願う
多数派が少数派に面倒を押し付ける 持つ者は持たざる者を食い物にしてる
強い者が弱きを挫いて溜飲を下げ 都会は田舎をゴミ捨て場だと思ってる
人類最後の解決法が戦争だけなら 進化論も当てにはならなかったみたいだ
その実、知恵のある振りをした獣だから 空腹もこれ以上無い動機になりえた
違和感も常識も 多数決で決まるなら
もしかしたら当たり前も もう疑うべきかもな
もういいよ いいよ この町は忘れ去られた
良からぬ事を企てるには丁度いいかもしれない
賛成か 反対か 是非を問う 挙手を願う
札束の数 名誉の数 友達の数 勲章の数
勝ち越した数 賞状の数 努力した数 褒められた数
僕らの価値は数字じゃない
自分の評価を人に任せる訳にはいかない
世界は移り変わる 昨日の価値は今日の無価値
罪悪も合法も 多数決で決まるなら
もしかしたら百年後は もう全員罪人かもな
もういいよ いいよ この世界は壊れすぎた
白紙から描き直すには丁度いいかもしれない
賛成か 反対か 是非を問う 挙手を願う
季節は次々死んでいく
(TV アニメ「東京喰種√A」ED)
季節は次々死んでいく 絶命の声が風になる
色めく街の 酔えない男 月を見上げるのはここじゃ無粋
泥に足もつれる生活に 雨はアルコールの味がした
アパシーな目で 彷徨う街で 挙動不審のイノセント 駅前にて
僕が僕と呼ぶには不確かな 半透明な影が生きてる風だ
雨に歌えば 雲は割れるか 賑やかな夏の干涸びた命だ
拝啓 忌まわしき過去に告ぐ 絶縁の詩
最低な日々の 最悪な夢の 残骸を捨てては行けず ここで息絶えようと
後世 花は咲き君に伝う 変遷の詩
苦悩にまみれて 嘆き悲しみ それでも途絶えぬ歌に 陽は射さずとも
明日は次々死んで行く 急いても追いつけず過去になる
生き急げ僕ら 灯る火はせつな 生きる意味などは後からつく
君が君でいるには不確かな 不安定な自我が 君を嫌おうと
せめて歌えば 闇は晴れるか 根腐れた夢に預かった命だ
拝啓 忌まわしき過去に告ぐ 絶縁の詩
最低な日々の 最悪な夢の 残骸を捨てては行けず ここで息絶えようと
後世 花は咲き君に伝う 変遷の詩
苦悩にまみれて 嘆き悲しみ それでも途絶えぬ歌に 陽は射さずとも
疲れた顔に足を引きずって 照り返す夕日に顔をしかめて
行こうか 戻ろうか 悩みはするけど しばらくすれば 歩き出す背中
そうだ行かねばならぬ 何はなくとも生きて行くのだ
僕らは どうせ拾った命だ ここに置いてくよ なけなしの
拝啓 今は亡き過去を想う 望郷の詩
最低な日々が 最悪な夢が 始まりだったと思えば 随分遠くだ
どうせ花は散り 輪廻の輪に還る命
苦悩にまみれて 嘆き悲しみ それでも途絶えぬ歌に 陽は射さずとも
季節は次々生き返る
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