歌:Gero
作詞:r-906
作曲:r-906
冷え切った前髪が揺れている
見下ろす世界を透かした
藍色は世界に瘡蓋の様に張り付いて
断線しかけているイヤホンも
先刻までそれと同じ様に
私の心の傷まで塞いでくれていたのにな
充電はとうに切れかけていた
巻き戻すなんて出来ないや
諸共世界の瘡蓋がまた剥がされてゆく
スニーカーも
冷えたコンクリートも
手に付いた柵の赤錆も
只私のことを見ていた
二度と逢えないパレードの様な
夢を思い出す
光る詞以って
濡らした頬に触れたその手の平
(フレナイデ)
忘れた筈の優しさを知った
眩む、眩む
朝が喰って飲み込む昨日に振ったその手の平
(フレナイデ)
光の方へ何かが引いたんだ
明ける、明ける
朝を待った
貴方の詞で今
震え堪え踏み出す一歩
遠ざかる夜に振ったその手の平
(イカナイデ)
巻き戻る様に明日が沈んで
青い星が降った
足元に散った煌めく光源は
(イカナイデ)
貴方が歌ったパレードの様だった
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