歌:大渕野々花
作詞:小林私
作曲:小林私
どこへ行けども何も分からないし
例えばコンビニで、
例えば明日(あした)の朝食
家に置き去りのパンは
乾いて固くなってる
いつか買ったジャム瓶、
開ける気にもなれない
貴方好みに暮らせないし日々夢も見ないし
体の外に出ても風景が一つ死んで終わり
鈍行の風が頬を撫でる、産毛が揺れる
交わった水が少し濁る、柔らかくなる
呆れるほどの不出来と
愛したくなるような不器用さを
兼ね備えた人よ、どうか優しいままで
粗めいた解像度の jpeg から私、
宇宙まで創ってみせたのに
いつまで経っても頭蓋骨で膨張を止めてる
深夜目を閉じられなくなってからの
会話、対話、仔細で曖昧なシミュレートプログラム
「『』を一番愛してる」
甘い言葉通りに手の鳴る方に
明るい朝日が差し込むだろうと
甘ったれたお願いみたいな
希望の容(かたち)は鏡と同じで
体と頭は切り離せないし、でもそんな感じ
息してもいいんだっけ、
ここは酸素が薄いような
鈍行の風が頬を撫でる、産毛が揺れる
交わった水が少し濁って柔らかくなって
ずっと壁が今も迫る、迫るまま生きる
死に終わった展望が今も見える、
鮮やかに見える
呆れるほどの不出来と
愛したくなるような不器用さと
胸を覆う不安と不得手故の不協和音を
苦しみさえも古傷が痛んでも
君よ、どうか優しいままで
貴方もどうか、
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