歌:さだまさし
作詞:さだまさし 作曲:さだまさし
それはまだ私が神様を信じなかった頃
9月のとある木曜日に雨が降りまして
こんな日に素敵な彼が現れないかと
思ったところへあなたが雨やどり
すいませんねと笑うあなたの笑顔
とても凛凛しくて
前歯から右に四本目に虫歯がありまして
しかたがないので買ったばかりの
スヌーピーのハンカチ
貸してあげたけど 傘の方が良かったかしら
でも爽やかさがとても素敵だったので
そこは苦しい時だけの神だのみ
もしも もしも 出来ることでしたれば
あの人にも一度逢わせて ちょうだいませませ
ところが実に偶然というのは
恐ろしいもので 今年の初詣でに
私の晴着の裾踏んづけて
あ こりゃまたすいませんねと笑う
口元から虫歯がキラリン
夢かと思って ほっぺつねったら 痛かった
そんな馬鹿げた話は
今まで聞いたことがないと
ママも兄貴も死ぬ程に笑いころげる 奴らでして
それでも私が突然 口紅などつけたものだから
おまえ大丈夫かと おでこに手をあてた
本当ならつれて来てみろという
リクエストにお応えして
5月のとある水曜日に彼を呼びまして
自信たっぷりに紹介したらば
彼の靴下に 穴がポカリ
あわてて おさえたけど しっかり見られた
でも爽やかさが とても素敵だわとうけたので
彼が気をよくして急に
もしも もしも 出来ることでしたれば
この人をお嫁さんにちょうだいませませ
その後 私 気を失ってたから
よくわからないけど
目が覚めたらそういう話が すっかり出来あがっていて
おめでとうって言われて も一度気を失って
気がついたら あなたの腕に 雨やどり
軽やかな語り口で、偶然の出会いから芽生える想いをコミカルに描いた一曲です。シングルは1977年3月10日に発売。のちにアルバム『風見鶏』(1977年7月25日)にも収められました。世代を超えて親しまれ、日常の情景にそっと寄り添います。

秋の入口に合う10曲です。
1970年代から2010年代まで、長く親しまれてきた“懐かしくて歌いたくなる名曲”を各年代2曲ずつ選びました。通勤や家事のBGM、夜の散歩やカラオケのウォームアップにも心地よく寄り添い、落ち込んだ時の気分転換や受験・就活・部活の節目にもそっと背中を押してくれます。
大ヒット曲に限らず、メロディと言葉の余韻で秋の空気とよくなじむ曲を中心にまとめました。
さだまさしは日本のシンガーソングライター。1973年にグレープでデビュー、1976年からソロ活動を開始。代表曲に「関白宣言」「北の国から〜遥かなる大地より〜」があります。
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