歌:鏡五郎
作詞:今澤雅一・補作詩:竹久夢子
作曲:今澤雅一
日本橋から 中山道を
下ればそこは 荒川土手に
江戸の未練を 川面(かわも)にすてて
蕨宿(わらびじゅく)から 木曽(きそ)街道へ
上野(こうづけ)信濃(しなの) 美濃山(みのやま)越えて
江戸が恋しや 渡しの舟が
戸田の渡し… 戸田の渡し…
神奈川沖(かながわおき)の 磯浪(いそなみ)がしら
北斎(ほくさい) 富嶽(ふがく) 三十六景
富士の背中が 夕陽で染まる
駿河(するが)遠江(とおとうみ) 遠州灘(えんしゅうなだ)へ
三河(みかわ)を東(ひがし) 飛騨高山に
江戸が恋しや 渡しの舟が
戸田の渡し… 戸田の渡し…
草津旅籠(はたご)で 湯女(ゆな)酒(さけ)さかな
馬籠(まごめ)あたりで 東海道に
鈴鹿峠を 草鞋(わらじ)がいそぐ
琵琶湖(びわこ)大津に 比叡の風が
山科ぬけて 京都浪速(なにわ)に
江戸が恋しや 渡しの舟が
戸田の渡し… 戸田の渡し…
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