歌:甲斐バンド
作詞:甲斐よしひろ, 五業昌晶
作曲:甲斐よしひろ
波間を走る光る風が
波打ちぎわまでよせてきて
すぐにも青いとどきそうな空と
この指につづく海がある
男は粋なセリフをさがす
女は静かに待ってる
ふたりでつくった砂のお城
ここまで歩いてきた足跡は
いつしか風にかき消され
ビンに詰めた二十歳の形見
白いしぶきに運ばれた
男は過ぎゆく時に気づく
女は過ぎない時を祈る
ふたりでつくった砂のお城
足もとにとどく夏の残り香は
水に濡れた麦わら帽子
波の影に崩れゆく城は
指のすき間からこぼれる日々
男は立ち去ろうとする
女は泣きながら聞く 遠い夕なぎ
男は去ろうとする
女は泣きながら聞く 遠い夕なぎ
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