作詞:林直大 作曲:林直大
電気店の軒先で
風船を配る二足の犬
逃げ出そうと足掻く
首輪を付けられた空
交差点をゆっくりと
市営バスが左折していく
手鏡を反射させて
目を撃つ少女みたいに
少年の指をすり抜けて
ビニール紐がオレンジに染まってく
呆れた様子の母が言う
「離さないでと念を押したのに」
硝子を隔てて眺めるみたいに
近づけないもので色付く街
ついぞこの息が触れることもないまま
街角を去る金管楽器のように
最後に残る部位で
生き物を数えるなら
西陽が食べ散らした
夜は夢の屍
どれだけ息を吸い込んでも
空気を入れ終わる時が来ないのは
お互いに穴を開けてまで
ここに居る事を選んでしまうから
わざわざこの身を錆び付かすものを
摂取してる間は生きられる
器の中から這い出したところで
動けなくなる電池のように
帰りたくないと泣きじゃくる声に
戯けながら彼が近づく途中
勢い付いて緩んだ指先から
色とりどりの風船が
夕闇に上っていく
まるで元居た場所へ
帰り道を急ぐみたいに
歌詞検索J-Lyric.netでは、無料で歌詞の検索・閲覧サービスを提供しておりますが、著作権保護の為、歌詞の印刷、歌詞のコピー、歌詞の複写などを行うことはできません。
Copyright (c) 2006-2026 J-Lyric.net